『国税のクレジットカード納付について』

日毎に寒さが厳しくなっており、インフルエンザが豪雪とともに猛威を奮う季節となってきました。体調はもちろんですが、凍った路面にも気をつけて毎日一歩ずつ歩みたいものです。

今回は国税のクレジットカード納付についてお伝えします。

平成28年度税制改正により、平成29年1月4日(施行日)から国税の納付をクレジットカードで納付する事ができるようになりました。以前より地方税は対応しているものがいくつかありましたが、国税の対応については初となります。そこで対応となる税目、メリットやデメリットをご紹介します。

【対応税目】
法人税、所得税、相続税、贈与税、消費税、印紙税(登録免許税他ほぼ全ての国税)

【メリット】
・クレジットカードの引落日まで支払の延長が可能になる(実質1~2カ月の延長)
・24時間納付が可能になり、事務負担の減少(ネットで完結し、窓口へ行く必要なし)
・手数料はかかるものの分割払の支払回数の設定が可能(支払の再延長)
・クレジットカード納付によりカード会社のポイント獲得が可能(会社によりポイント還元は様々)
・Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARDといった国内で主要に使われているカード会社で納付可能

【デメリット】
・1,000万円未満の納付に限定
・決済手数料がかかる(1万円以下は税込82円、以後1万円ごとに税込82円を加算)
・クレジット手続完了後、実際に決済されるまでの間に納税猶予の申請を提出しても受付不可
・領収書の発行は無し
・納税証明の発行まで3週間程かかる見込み
・源泉所得税は平成29年6月より対応

クレジットカード決済により、支払のタイミングが遅れる事で国税の納付が実質延長されることや、ポイント還元といった新しい納付の形を迎える事で納税者の選択肢が増える今回の改正になりました。一度ご検討してみてはいかがでしょうか。

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